医療現場の複雑な人間模様

医者と看護師の人間関係は?

自分勝手な患者たち

看護の現場の人間関係には、患者との関係も含まれます。さらに、最近特に問題になっているのは「モンスターペイシェント(患者)」の存在です。モンスターペイシェントとは、病院側に対し理不尽な要求を押しつけてきたり、自分勝手な行動で周囲に迷惑をかける患者やその家族のことを言います。中には看護師に暴力を振るう患者まで現れ、対応に苦慮する病院も増えています。こういった患者やその家族に直接対応しなくてはいけない看護師はさぞかし頭の痛いことでしょう。

実際に働いている看護師の声をいくつか紹介します。

『今担当している患者さんが、二言目には「訴えるぞ」と言うような怖い患者さんで、胃が痛い毎日です。病院で決まっていることでも「どうしてそんなことに従わなければならないんだ」と聞いてくれません。医師から言ってもらっても態度を変えず、みんな正直早く退院してほしいと思っています。自分もその患者さんの対応は嫌ですが、他の人もみんな嫌なので代わってもらうわけにもいきません』

『担当している患者さんの家族が聞きかじりの知識であれこれと言ってくるのでうるさくて仕方ありません。何かのドラマか健康番組で見たような中途半端な知識で看護師や医師に指図してきたり、ああだこうだと文句を言ってくるのでみんな呆れていて私ももう対応したくありません』

『以前、痴呆症の患者さんから暴力を受けてしまい、一時期患者さん恐怖症のような状態になってしまいました。今は問題のありそうな患者さんにはベテランの看護師や男性看護師が対応するような体勢になっているので安心ですが、時々急に怒りだすような患者さんもいてヒヤッとすることがあります』

『今入院しているある患者さんがとても横柄な態度でみんなうんざりしています。前は会社の社長をしていたというのが自慢ですが、だからどうしたと思ってしまいます。いつも看護師を「おい」と呼び、ナースコールを使わずに、旅館の仲居を呼ぶようにパンパン手を叩いていたのには本当に呆れてしまいました』

患者としてみれば、相手が女性だから文句を言いやすいということもあるかもしれません。今はインターネットで個人が様々な医療情報を得ることができますが、中には誤った情報やあやふやな内容のものも多く、それを根拠にプロの看護師や医師に挑んでくる患者もいるようです。特に現代では病院を一般の客商売と同じだと思い込んでいる患者も多く、自分勝手なわがままを言ってマナーを守らない利用者も増えているといいます。

また、男性患者の中には看護師に対して、触ろうとする、卑猥な言葉を投げかける、成人向けの雑誌を見えるところに置いておく等のセクハラ行為を行うという報告もよく聞かれます。看護師として経験を積むにつれ「多少のことには動じない」ようにはなってくるでしょうが、それでも院内のモラルを保つために毅然とした態度で接することも必要です。

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